三国志やべぇやつ列伝 FILE1 元屠殺屋 何進将軍
こんにちは。最近発売された三国志14にドはまり中の小野Tです。
というか、アプリでは三国志Ⅴをスキマ時間にやって、家ではPS4で14をやる。
何回中国を統一すれば気が済むのか。誰か助けて(/ω\)
ちなみに文庫版は吉川英治派です。
北方謙三版三国志も並行して読むとまた面白いですよ。
何かと自粛ムードの今だからこそぜひ。
もちろん、歴史漫画の金字塔である横山三国志も入門としておすすめです。
さて、世界史の教科書では2ページにも満たない記述で終わる中国三国時代ですが、そこには数多の猛将が登場します。
中には猛将・名将とはいいがたい輩も多く登場しますが、そんな人物がいるから他が際立ついいスパイスになっているのが三国志の魅力なのですよ。
そんな中から個人的に語りたい武将について紹介していきます。
なお、歴史的側面よりも、ゲーム等でのその人物の描かれ方に注目していきます。
何進遂高
三国志の中での活躍
何進は三国志の中の役割でいうと、黄巾の乱後の対応を誤って豪族を都洛陽へと呼び寄せたために、その後の群雄割拠の原因を作った人物、といったとこでしょうか。
漢王室に忠誠を誓い黄巾賊討伐に命を懸けた有力者たちが都洛陽の政治の腐敗を目の当たりにし、野心を持ち始めるわけです。
また、政治腐敗の根源である宦官身分と強調しながらのし上がった彼ですが、最後は対立し殺害されてしまいます。
詳しいことはウィキをどうぞ。
彼のゲームでのヴィジュアルは「でっぷりと太った大男」が毎度ですが、その理由は彼の経歴にあると思われます。
やべぇところポイント① 元屠殺屋が大将軍に
元々は家畜を食肉や皮革用に加工するために殺す屠殺を生業としていたそうです。
実際は羊の屠殺を担っていたそうですが、家畜=豚、牛ということで、本人も豚のような風体に仕上がっています。
あるいは、一時的とはいえ権勢を誇り、権力をほしいままにした様を表現しているのでしょうか。
さて、この屠殺業とは歴史的には身分の低い者が請け負う仕事でした。
これは中国だけではなく、世界各地で見られることです。
インドではヴァルナの下層のシュードラ身分やアウトカーストが担ったといわれますし、日本でも江戸時代の穢多(えた)身分がこの屠殺を生業とさせられました。
穢れの多い仕事と認識されたのは仏教世界においては食肉の風習や不殺傷が禁忌となっていたからではないでしょうか。
そう考えると、仏教の影響の大きい中国・インド・日本で同じような現象が起こっているのも納得ですな。
そんな家畜殺しがあれよあれよと出世して黄巾軍討伐の任を請け負う大将軍になるって後漢王朝末期ってなんて素敵なんでしょう。
まぁ、もとの経歴の怪しさで言ったら機織りの分際で漢王室の末裔を名乗るもっとやばいのがいるんですがね。
それが三国志の主役である劉備さんですね。もうめちゃくちゃ。最高!
やべぇポイント② 妹が美人だったおかげで大出世
そんな家畜殺しが世にでるきっかけは妹が超絶美人で、それが皇帝の目に留まり嫁いだことなのです。
ちなみに異母兄妹だそう。母親が違うから美人が生まれたわけね。
そして、皇帝の子を宿したことで一気に宮廷での何進の権力が増すわけですね。
いわゆる外戚です。
宦官と外戚。中国王朝滅亡コンボのキーパーツです。
興味のある人はお勉強してください。
しかし、こうして自分の実力とは関係のないところで権力を手にしたために器の小ささを露呈することともなるわけです。
さて、人物紹介はこのくらいにして、ゲームにおいてどのようなキャラになっているか見ていきましょう。
三国志14での評価
ステータス
武将としてステータスを見るとなんとなく評価が見えてきます。
統率40 武力39 知略6 政治41 魅力71
【三国志14】「何進(カシン)」の武将データ | 三国志14 攻略 | 昇遊GAME
そして今作には武将ごとに特性があり、プラス効果、マイナス効果が働きます。
特性
使役 粗忽(そこつ) 優柔
使役の効果 府(城壁のない都みたいなもの)の上にいると自軍の能力上昇
なるほど、俺は街中で家畜殺しとくからお前らは戦ってこいということか。
粗忽の効果 自部隊の混乱状態が延長
完全にマイナス特性。小心者何進のリーダーシップを表現している。
優柔の効果 自部隊の足止め状態を延長
これもマイナス特性。優柔不断故に豪族を都に呼び寄せてしまった彼の性格が表れていますね。
うーーーん。ゴミ!!
よくわからない人もいると思いますが60未満は使い物にならないレベルです。
大将軍のくせに統率も武力もザコ。知略はおサルさんレベル。そりゃー妹のおかげで出世しただけだからな。
しかし、魅力の値だけはそこそこですね。これは、彼のもとに仕えてた部下にはのちに魏の国の土台を作る曹操や名門の一族袁紹や袁術がいて、そこそこ慕われていたからではないでしょうか。(作品によって慕われていたり見下されていたり色々あります。)
ということで、彼には洛陽で家畜でも殺しておいてもらったほうがゲームが進みます。
ということで、第1回目は何進将軍でした。何かと評価の低い彼ですが、最近は評価が見直されている(意外と有能説)と聞きますし、低い身分からひょんなことから将軍に出世する彼のような人物こそが中国史の華だと思います。
さぁ、一緒に中国を統一しましょう!