【JORDAN?いや本気です】エジプト旅行記③〜エジプトからイスラエルへのルートを探してたら沼にハマった話〜
こんにちは小野Tです。
さて、エジプト旅行記の続きです。今回は些細なことなんですが個人的にツボにハマって忘れられないちょっとしたトラブルのお話です。
これまでの過去記事をまだお読みでない方はお先にこちらをどうぞ。
エジプトからイスラエルへの行き方を考える。
さて、エジプトに滞在して数日が経ち、次の目的地であるイスラエルへのルートを考えました。
というか、頭の中では既にイメージは完成していました。
それが通称「モーセルート」
簡単に説明しましょう。
まず、紅海を割って海を進みます。
そしてシナイ山に登り十戒を授かります。
最後にヨルダン川を渡りイエルサレムへ。
なんとロマンあふれるルートなのでしょう。
しかし、1つ難点があります。
海を割る力が私にはない。
だって人間だもの。
これは大いなる誤算。
というのは冗談ですが、船の手配などきめ細かな準備が必要なので諦めることに。
次に陸路でイエルサレムに進むルート。
このルートの途中にはあの有名なアスワンハイダムがあります。
さらに進むと中東での紛争地域のガザ地区が。
これはバイブスが上がる。しかし、とにかく危なそう。
とりあえず陸路での方法を模索することに。
と言ってもノープランな自分にとってはネットだけが情報源。
とりあえずカイロにあるWi-Fiのあるレストランで情報を集めることに。
相席になったガザから来た男
ということで食事がてらレストランに入る。
と言っても手狭なベーカリー屋さんといった感じの店。
カウンターで注文し、商品を受け取って席に着きます。
頼んだのは野菜多めのサンドイッチ。でもパサパサで美味しくはなかったです。
しかし、ラマダン中に開いている数少ない店のお昼時、店内は客でごったがえしていました。
すると、テーブルの向かいの席に知らない男が座ります。
別にこのことは何も気なりません。相席なんだろうと。
しかし、褐色の肌をしたその男は手足がそれぞれ片方ありません。
一瞬ギョッとなるも、人生人それぞれだろうと思い、目を逸らします。
すると、男の方から話しかけてきたのです。
「兄ちゃん、俺の手足がないことが不思議か?」
いや、別にそんなことはないですが・・。と思いつつ苦笑いで返します。
返すしかないですよね。
男はこちらの反応などお構いなしに、話を続けます。
「俺はな、ガザ地区の生まれなんだ。ガザのことは知ってるよな?そしてイスラエル軍の空爆によって家族も家も失ったんだ。俺の大切な友人もな。俺はこうして生きているが不自由なもんさ。」
そうですか・・・。
はい、陸路で行くのやーめた( ;∀;)。
だって、まじでシャレにならないやつじゃねぇか。
ということで陸路ルートも断念することに。
残すルートといえば。
イスラエル行きの飛行機を探す
もちろん空のルートですね。
しかし、混迷極まる中東情勢。
アラブの代表的存在のエジプトからイスラエルへの直行便は当時はありませんでした。
なので、とりあえずダメもとでカイロ内にある旅行代理店に行くことに。
それらしき看板を見つけて中に入ります。
エアコンのきいたいい感じのオフィスにスーツを着て髪の毛をポマードでビシっと固めた男が笑顔で迎えてくれました。
そして、イエルサレムに行きたいと伝えます。
一瞬男の顔が暗くなりますが、何やら提案し始めました。
ところで、ここまで当然のように現地の人と会話しているようですが、本当のところは片言の英語で、相手の話もほとんど聞き取れません。
エジプトの英語はかなりなまりが強いです。
それでも、その場の雰囲気や会話の流れとたまに聞き取れる単語の意味から推測して会話が成立している状況でした。
しかし、この店員かなり早口なのでなにを言ってるのかほとんどわかりませんでした。
それでもなんとか単語だけで聞き取ろうと必死に耳をかた向けます。
「?????????????????????????????????,冗談,??????????????????????」
ん?こいつ今冗談って言わなかったか?
もちろんそんなこと言う分けないのはわかっているのですが、唯一聞き取れる単語がジョーダンなのです。
脳内であらゆる推理が行われますが全く真実にたどり着けず。
すると、人間都合のいいもので、こう考えるわけです。
もしかすると、日本から来た我々の気を引こうと必死に冗談を言ってくれているのではないか。
もちろんそんな訳はないのですが、爽やかに笑って話す店員にもしかしてと、思ってしまうのです。
なので、店員から「ジョウダン」の単語が聞こえるたびにちょっと大げさに手を叩いて笑ってみることに。
すると、
「オウ!ジョーダンOK!?」
おっ、まさかの会話が成立している。
しかし、私は今イスラエルへの道を真剣に探しているのだ。
冗談は終わってからにしろ。
「NO 冗談!I'm serious!」(冗談はいらない。俺は真剣だ!)
いくら日本人相手にユーモアをかまして気を引こうとしていようと私には時間がないのだ。
さあ、早く経由地を教えろ。
すると、店員はものすごく困ったような表情で話を続けます。
「OK!OK!I KNOW! But. ???????????????冗談?????????」
こいつまーだくだらねぇこと言ってやがる。
こっちが冗談で店に来たと思ってやがるのか。
と、こちらの本気を示すために。睨み付けるようにまくしたてます。
「冗談はいいからとっととイスラエルへのルートを教えんかい!!」
多分へんてこりんな英語だったんでしょうが本気度は示せたはずです。
しかし。
「もちろんこっちも真剣さ!??????????冗談?????あんまん????冗談!!」
この野郎マジでなめんなよ。何が冗談のあんまんだ。増やすんじゃねぇよ。
さすがに我慢ならんと思い。立ち上がり大きな声で叫びます。
「いいからイスラエルまでのルートを教えろ!!お前の冗談もあんまんも知るか!!」
とここまで来て店員も異常を察知したのか、カウンターの奥にある地図を広げて必死に指を刺して何かを伝えてきます。
そこに書いてあったのは。
あっ。これめっちゃ恥ずかしやつじゃん。
日本だとヨルダンとして認識されてますが、英語ではジョルダンというんですね。
確かにイェルサレムのこともジェルサレムと言っていたので冷静に考えればわかることなのに。
おまけにアンマン国際空港。これも冷静に考えればわかるのに( ;∀;)。
ぜんぶエジプトの暑さのせいだ。
なんでもないです。失礼しました。
と、そこから極めてナチュラルに最初から知ってました感を出すように穏やかに会話を進めることに。笑
そして、パスポートを渡し、航空券を発行してもらうことに。
とりあえずこれで一件落着だし、面白いネタもできたし、結果オーライっしょ。
しかし、最後の生年月日を入力してるときに店員が一言。
「ただヨルダンとイスラエルもめちゃくちゃ仲悪いから上空で撃ち落とされるかもしれないけど大丈夫かな?割と最近もあったんだよね。」
は?
いい訳ねえじゃん。馬鹿かよお前。
どういう思考プロセスを経たら客に死ぬかもしれない航路の案内をするのだろうか。
マジで謎。
すぐに入力を辞めさせて、安全なルートはないのかと尋ねる。
「そうだねー。それならトルコ経由が一番だ。少し値段はかかるけどね。」
比較するとその差額は往復で5000円くらい。
そりゃトルコ経由にするっしょ!
というわけで、無事?イスラエルまで行く手段をゲットすることができました。
しかし、このトルコ航空便も過去一ヤバイ航空会社でした・・・。
が、詳しくは別の記事で紹介しますね。
それでは。
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目的地であるイスラエルでのトラブルシリーズも是非お読みください。