【不完全燃焼】センター試験ロスに陥らないために
センター試験が終わり、これから私立大学に出願・受験、そして国立大学の試験が控えています。
全体的な受験生の傾向についてはこの記事でまとめてますので参考にしてください。
実はこのセンター試験後の1カ月が受験生にとっては鬼門で、センター試験に賭けていた生徒ほど勢いを失っていく傾向があります。
「センター試験ロス」とでもいいましょうか。
2月の1週目あたりから有名大学の入試が本格的に始まると考えるとこれからの10日間は
「魔の10日間」と呼びたくなるくらい危険な時期になります。
もういちどここで自分を振るい立たせて最後まで走れるかどうかです。
なぜ、そうなるかというとセンター試験は網羅的に出題されるために、自分の誤答から苦手分野を分析して克服するというトライ&エラーのサイクルが回しやすいからですね。
ですから、自身の成長がスコアという形で分かりやすく可視化されるので達成感が得られるのです。
センター試験は最良の問題集なんですよ。ほんとに。
ところが、私大の入試問題は、ある分野に特化したもの(理科・社会は特に)であるので当たり外れがとても多いです。
それも難関大学になると、教科書を逸脱して用語集・資料集からも出題されますから、教科書の内容で完成度を競うセンター試験とは根本的に性質が異なります。
そのギャップに受験生は「何をやっていいのかわからない」という状況が生まれやすくなるとみています。異論は認めますが。
結果、過去問題を解いては去年の合格最低点を超えたの超えてないだのという勉強に一喜一憂する姿が増えていきます。
ですが、はっきり言って過去に出た問題なんて2度と出ませんし、結局そうやって過ごす10日間の間に、センター試験に向けて完成度を高めた網羅的な学習が抜け落ちていくのです。
それにいつ気づくかと言えば、私大の入試の一発目です。
想像しただけでも恐ろしいですよね。そこから自分を立て直すことができますか?
こういう事態にお陥るのは自分が愚かなのではなく、センター試験と私大の試験の性質の違いに気づいていないだけで、誰でも陥る可能性があります。
ではどうしたらよいか考えましょう。
1つ目は、それを見越して1月の末から2月の1週目に試験を受けることです。
第1志望前の練習として昔から言われていますが、早めに気づくことができれば対処は十分可能ですから。
2つめは10日間をタームに分けて、学習計画を練り直すことです。
10日間を1タームでは危険です。
前半と後半、全中後期とでも分けて、受験科目の基礎をもう一度さらっていきましょう。
大事なことは、その1日に役割を持たせることです。「10日の中の1日」ではなく、
「第1タームの中の3日しかない中の貴重な1日」と考えることです。
きちんとその日のゴールを見据えましょう。
成果の出ない勉強については以下の記事でまとめていますので、受験生の方も一度読んで、当てはまっていないか確認してみてください。
また、受験大学の出題形式はきちんと研究しましょう。過去問を解いてためになるのはこれくらいです。
マークから記述へ、この変化に対応するための貴重な10日間です。
また、周りのアドバイスも参考にするといいかもしれないです。
あと、どうしても勉強のモチベーションが上がらない場合には、環境を変えましょう。
いちばんおすすめしたいのは自分の志望する大学の食堂で勉強することです。
これは、本当に良いです。食堂で赤本を開いて問題を解きましょう。
大学生がやさしく声をかけてお菓子をくれました。私の時は。笑
以上、センター試験後の陥りやすい「センター試験ロス」についてでした。
この記事が受験生のやる気向上のきっかけになれば幸いです。
試験前日の不安な気持ちをコントロールする方法は以下の記事にまとめています。
どうぞ悔いのないように過ごしてください。応援しています。